第41章 恋に堕ちて
「んっ…やめ…っ。」
貴方の声と粘膜のグチュグチュした音が響く、貴方の家の寝室。
目隠しをされ、両手首を纏めて縛られている貴方。
貴方からしたら、誰かもわからない人に下半身に跨がられて、勃ちあがっている貴方のモノがその人のナカに入っている。
そして、貴方を見下ろしながら貴方のモノを、後ろの蕾にのみ込んでいる…俺。
本当は暖かな温もりで包んで欲しかった。
貴方がいけないんだよ。
気がある素振りをしておきながら、ヒョイと逃げるから。
何年も焦らされて、もう限界だった。
こんなことでもしなきゃ、貴方のモノが俺のナカに入ってくることはないと思ったんだよ…智くん。
貴方が…智くんが玄関に入った瞬間、ドアの隙間から身体を滑らせて中に入った俺は、すぐさま智くんに目隠しをした。
「何?!」
何が起きたのか慌てている智くんの手を掴んで、ネクタイで縛りあげ、寝室に担いでいった。
智くんのウチには何度か来たことがあるから、大体の勝手は知っている。
何ヵ月も前からシュミレーションをしたんだ。
「誰…?」
怖い?
声が震えてるよ。
怖がらせてごめんね。
でもね、俺も随分と傷ついたんだよ。