• テキストサイズ

キミとボク【気象系BL】

第35章 恋日記



翔くんが高校生になると、顔を合わせる度に身長が伸びているのがわかった。

もう僕の目の高さまできている。

「もうすぐ智くんの背を越すかもね。」

そう言って嬉しそうに牛乳をチューッと飲んでいた。


大学とバイトで忙しくなった僕は、翔くんとはメールや電話で連絡をとれてはいても、なかなか顔を合わせるタイミングがなかった。


1ヶ月半くらい経ったある日。

僕は夕方までのバイトを終えて自宅に向かった。

ウチの玄関前に七分袖のシャツにジーンズ、サンダル姿のスラッとした人が立っている。

顔は後ろ向きで見えないけど、僕よりも5㎝は背が高そうだ。

お客さん…かな。


「あのぉ…。」

僕が声をかけると、数秒してからその人の肩が揺れだした。

ん…?笑ってる…?

「あの…すみません。どちら様でしょうか。」

もう一度声をかけてみた。

その人は肩を揺らすとともに、お腹までかかえて笑い始めた。

「あはははは。あ~もうやだなぁ。」

あっ、この笑い方と低い声…

「もしかして、翔くん?」

「もしかしてもしなくても、俺は翔だから。」

振り向いた翔くんは…めっきり大人っぽくなっていて…綺麗だった。






/ 1027ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp