第4章 策士なのかもしれない
「オイラが好きなのはねぇ~。」
好きなのは?
「しょーくんのきのこ~。」
ブフォゥッ!
お、お、お…俺のきの、こ…?
そ、それって、アレ…しかないよなぁ…。ちょっ…ちょっと、あなた…みんなの前でそんな…。
「しょーくんのきのこもね、オイラのこと大好きみたい。」
ブフォゥッ!
智くん…あなたは何を言ってるんだい?まぁ…あたってはいるけども…。
「あー、さっきはそこまでは聞いてなかったなぁ。」
「相思相愛なんですね。」
「あっ、翔ちゃん顔真っ赤!」
…あぁもう、穴があったら入りたい…。
目があった智くんは、口角を上げてニヤッと笑った。
「しょーくん、今さ“穴があったら入りたい”って思ったでしょ。」
「う…うん。」
「じゃあそうさせてあげる…。」
「えっ?」
みんなはくすくす笑っている。
「俺んちに行こ。」
耳元で囁かれ、ゾクッとした。
「みんな、そういうことで。」
智くんは俺の腕を引きながら立ち上がった。
「じゃあねぇ~!」
「ばいば~い!」
「またね~!」
ANM「…酔ってるリーダーはあなどれないなぁ…。」
END
(次ページおまけあり)