第25章 white love
翌朝…。
俺の隣にはイケメン翔くん。
翔くんはビジュアルだけじゃなくて、中身もイケメンだった。
「ねぇ、学校ではどうしてメガネしてるの?」
「コンタクト、入れるのが苦手なんだ。」
「でも、ちゃんとできてたじゃん。」
「この旅行の為に練習したんだ。」
「へぇ…。」
この日の為に頑張ってくれたなんて。なんか嬉しかった。
「じゃあさ、これからも学校ではメガネなんだね。」
「うん。だから…俺が素顔を見せるのは智くんだけだよ。」
「うん、そうして。俺の翔くんなんだから。」
「あはは。俺の、なんだ。」
「うん。俺の翔くん。」
「あなたは僕の智くん。」
「翔くん。」
「智くん。」
ちゅっ。
俺たちは触れるだけのキスをして、部屋を出た。
昨夜作った雪だるまは、ロビーを出たところに2つ並べて置いた。
いつかまた、翔くんと来れますように…。
そう想いをこめて。
END
(次ページにおまけあります)