第25章 white love
早くこの熱を帯びた中心を何とかしないと。
「あの…翔くん、もう大丈夫だから。離していいよ。」
「本当?でも心配だから、一緒に寝ようよ。」
櫻井は俺を抱きしめたままゆっくり後ろに身体を倒した。
なに?なに?なに?なに?
そして身体をずらしながら、俺に腕枕をした状態で横向きになり抱きしめてきた。
いや、もう限界なんだけど…。
モゾモゾしていたら、櫻井の足に中心が当たってしまった。
「ん?あれ?智くん…?」
櫻井は頬を染めながら俺を見ている。
マズイ、非常にマズイ。
「ちょっとトイレに…。」
起き上がろうとしたけど、 櫻井は離してくれなかった。
「実はさ…俺も同じなんだよね。」
櫻井は恥ずかしそうに、自分の中心に目をやった。
ホントだ…。
櫻井のも、俺と同じようにパンツを押し上げている。
「智くんがさ、可愛すぎるから…。」
「えっ、俺…可愛いの?」
「可愛いでしょ。」
「さく…。」
「翔くん、でしょ。」
「翔くん。」
「智くん…。」
「はい。」
「その…智くんのこと、好きになってしまいました。」
「ほえっ?」
「あはは。本当に可愛い人だね。」
「ちょっ、翔くん。」
「ん?」
「俺も…翔くんのこと…。」
「可愛いって?」
「違う、カッコいい。」
「僕が?カッコいい?」
「うん。カッコいい。翔くんの素顔は、誰にも知られたくない。」
「智くん…。」
「俺も翔くんのこと、好きになりました。」
「ふふっ、ありがとう。」
お互いにギュウッてしあった。