第3章 想い
(Sサイド)
俺たちは初めて体を重ねた。
後処理をして、隣にはぐったりしている智くん。体…辛いよね。
「智くん、大丈夫?」
「大丈夫、ではない。けど…気持ち良かった。しょーくん優しかったし。ムフフフフ…。」
俺の胸に頬をスリスリしながら言う智くん。
よっぽど嬉しかったんだろうなって思う。
すごく愛しくて、俺は智くんをギュウっと抱きしめた。
俺の胸の中の智くんは、ふにゃんとしながら安心したように眠りについた。
智くんのことは大切にしている。
智くんは俺に抱いて欲しいってずっと求めてたんだね。
ごめんね、待たせて。
今、すごく幸せだよ。
…低音ボイス、また聞かせてあげるから…。
END