第22章 たまにはね…
脱力した俺を智くんが
受け止めてくれた。
智くんが俺を抱きしめたまま
ゆっくり身体を起こす。
智くんの中心は
まだ抜いてなくて、
繋がったままになっている。
俺たちは顔を見合せ、
おでこをくっつけあった。
「キモチよかった?」
「もうさ…焦らしすぎ。」
「焦らされるの、キライ?」
そう言いながら、智くんは
唇が触れるか触れないかの
表面だけをなぞるように、
合わせた唇を行き来させている。
このもどかしさが
脳天を痺れさせるんだ。
「キライなわけ…ない。」
俺は智くんの唇に
ちゅっ。ちゅっ。と
短いキスを繰り返した。
智くんは俺の好きなように
させてくれている。
「可愛いな、翔。」
ほら、また俺の心を擽るような
言葉をくれるんだ。
「智くんが好き。」
「ふふっ。どうしちゃったの?」
「どうもしないよ。智くんのことが好きって言いたいだけ。」
本当にそうなんだから。
智くんのことが大好きで…
大好きすぎてたまらないんだ。
「俺もだよ。翔くん、大好き。」
俺たちは更に強く抱きしめあった。