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キミとボク【気象系BL】

第18章 サクラカオル




どうしよう…

髪と顔は女の子なのに体は男…。

パンツは頑張って女性物を履いてたけど

サトコのサトコがちょっとはみ出ちゃってる。

やっぱりおかしいよね…。

「翔くん…シャワー浴びてきてもいいかな…。」

翔くんは頷いてくれた。

そして

サトコのウィッグをそっと外してくれた。



熱いシャワーを浴びて、お化粧も落として

翔くんの待つ寝室に向かった。

…よし!

「翔くん、はじめまして。智です。」

その声に翔くんが振り向き、俺をじっと見る。

やっぱりダメだったんだ…涙が出そうだよ…。

翔くんの顔を見ることができない。

俯いたまま動けないでいると

「智くん、はじめまして。」

そう言って、翔くんは

俺を抱きしめてくれた。



翔くんと抱き合ったままベッドに押し倒された。

「あなたは本当に可愛い人だね。何も隠さず…。」

そう言われて翔くんの視線の先に目をあわせた。

あっ…。

タオルを巻いてなかったから、智の智まで見せちゃったみたい。

「いやんっ。」

恥ずかしくてさっき外したウィッグをかぶり

髪の毛で顔を隠した。

「ははっ。隠すのそっちなんだ。」

「もう知らない!」



それからはもう

3年分の思いをぶつけるように愛しあった。

「あっあっあっ…。」

騎乗位で下から突き上げられる刺激に

つけたままのウィッグを乱しながら自らも腰を振った。

「はぁ…、サトコ…智くん…すごいよ。んっくっ…。」

「はぁ…ん、しょおくん、気持ちいい、の?」

「んっはぁ…サトコ…智くんの中、たまらない…はぁ…。」

「翔くんの体…見とれちゃう。」

「サトコちゃんの時も…智くんの時も…あなたはとても綺麗だよ。」

熱を放つ瞬間はウィッグを外し、智でむかえた。






“どんなあなたでも好きだよ”
“待ってた”
“信じてた”

翔くん…

あなたが言ってくれた言葉たち

本当に嬉しかった。

ありがとう。

あの日…

桜に導かれるように

あなたと出逢えて

サトコは…智は…

幸せいっぱいです。





「素顔の智くんも素敵だね。」

「ふふっ。ありがとう。たまにはサトコになってもいいかな。」

「いいよ。どんなあなたも…智くんもサトコちゃんも魅力的で大好きだから。」

「翔くん、大好き!」





END






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