第3章 ハンター試験
「………ふーん。ハンター試験ってそんなに有名なんだ」
私はお肉を食べながら、キルの大雑把な説明を聞いていた。とりあえず分かったことは、ハンターという職業があって、人気を極めているということ。そしてそれになるためには、この試験を受けなければならないこと。そしてその試験には死亡者が多数出ていること。
「この世の中でハンター知らねぇの姉貴だけだと思うぜ?」
と笑うキル。
「でもさぁ、そんなに大事な試験を私なんかが受けてもいいの?だって私見てただけだよ?キルならともかくさ」
「んなのただの暇つぶしだって。気楽に行けばいいんだよ。ハンターになれば大金も手に入るらしいし、普段は入れないとこも入れるみたいだぜ」
にひひと意地の悪い顔をするキル。私は呆れて、水を口に含んだ。この弟は暇でなければそれでいいのだ。
そんなこんなしている内に扉が開き、数人の人がいる部屋へと着いた。私たちは番号札を渡され、その中へと入る。
「キル何番だった?」
「99。アル姉は?」
「100」
「ふーん」