第6章 四次試験の始まり
「………………え………」
ドサッという音を立てて、目の前の男の人は倒れた。私は首をぽきっと鳴らした。どうやら少し寝てしまったようだ。
「んー!! あー!! なんか頭がスッキリした。それにしてもこれ、よく効くなー」
私は手に持っていた植物を地面に捨てた。これは先端が針になっている神経系の毒草。手に刺さったら数十分間痺れるだけだけど、皮膚の弱い所に刺されると気絶してしまうほど強力。
「あっと…いけないいけない。これプレート争奪戦だったね」
私は彼の懐を探り、ようやくプレートを3枚取り出した。
「……あ!!これ私のターゲットのもある!!」
ん?ということは、これを最終日まで死守すれば合格ってこと?