第6章 四次試験の始まり
森へ入ってしばらく時間が経過した。ゴンたちはもうこの森に入っただろうか。
「……………んー。安全な所…ねぇ」
私は大きく背伸びをした。言った。ここに来るまでにいろいろな場所を探した。水の中、岩の陰、大樹にあいた穴、そして洞穴。どこもありきたりで誰もが考えそうな場所。
「木の上とかいいかなって思ったんだけど……」
すでに3番目に入ったハンゾーが木の上へと登っていった。
「おっ!! お前も頑張れよ!! 俺は木の上で様子見だぜ!!」
という言葉を残して。
「んー!!困った」
レオリオがせっかく教えてくれたのにな…。私は地面に寝転がった。地面が柔らかくて気持ちがよかった。
「………地面の中って手もあるのか…」
しかし、どう掘ろう?石?しかし、硬いものは辺りにはない。
「………んー。眠くなってきた…」
ウトウトしながら私は目を閉じた。気持ち良い潮風が頬を掠めた。