第5章 三次試験と奇術師
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「まぁ、昔からああだったよ。3日でミルキの内容超えたし。まぁ、それでミルキが引きこもっちゃったってのもあるんだけど、何より母親が、嫌がってね。それに父親も」
「ん?修行が禁止されたって話かい?それは意外だな♦️何かあったのかい? 」
父親ということは今のゾルディック家の頭首だろう。普通殺しの才能があるならば喜ぶものなのに。
「昔、仕事で殺した相手の親族が執事に紛れ込んでてさ。あいつ拉致されそうになったんだよ。まぁ、殺したけど」
「それで?♦️」
「あいつは眠ってたから知らないと思うけど、そいつかなりの腕の能力者でさ。アルに…そいつは呪いって言ってたんだけど…それをかけたらしくて」
「呪い?」
「そっ。殺す呪い。ゾルディック家にぴったりの呪いらしい」
それを聞いた時、僕にある考えが閃いた。
「アルミが人を殺すと、アルミ自身が死ぬって呪いかい?」
それならば、アルミを外に出さない理由が頷ける。しかし、イルミは否定した。
「違う。アルミが家族を殺すって呪いらしい」
「……へぇ」