第10章 天空闘技場
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「アルミ、あれどうやったの? 速くて見えなかった!! 」
エレベーターの中で、ゴンが姉貴に聞いた。
「あれ? 普通の手刀だよ。コツは思いっきり振り下ろすの」
姉貴は別に何ともないというような様子でそれに答え、再び興味を外へと向けた。
「家出て最初の頃、姉貴結構ナンパされてたんだけどさ、本人があの調子だから俺が追い払ってたわけ。でも、それが連続であるとさすがの俺もイライラして、つい喧嘩口調で言っちゃってさー。そうしたら姉貴、喧嘩になる前に、相手を気絶させ始めた」
それからは、俺も喧嘩口調で言うようになったってわけと、俺は欠伸をした。
「………キルアも大変だね」
「だろ?」