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ゾルディック家の愛され長女

第9章 予期せぬ訪問者


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「あなた!! 何故二人を行かせたのです!!」

アルミたちが去ったゾルディック家では、母親が父親に突っかかった。そんな中、父親は悠々した様子で、モニターを見ていた。

「キルはうちの後継者でしょう!?それにアルちゃんを…あの子を外に出すなんて…!!もしもキルに何かあったら……」

「心配ない」

父親は取り乱す母親に向けて、そう言い切った。

「キルアもアルミも俺の子だ。すぐに戻ってくるさ」

「で…でも、アレのこともよく分かっていないのでしょう!?だからあの子を今まで任務にも出さずにいたんでしょう!?」

母親はキルが死んだら…キルが…と言うことを繰り返した。

「だから心配ないと言っているだろう。ゾルディック家に相応しい報い……それを聞けば大体見当がつく」

「え……?」

母親は驚きの表情を浮かべ、父親を見た。

「それに、アレのことはあいつに任せればいいんだ。あいつも俺の子だ」

笑みを浮かべ、父親は携帯を手に取った。その電話が吉と出るか凶と出るかは、まだ分からない。
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