第8章 帰宅と秘密
「……………そうか。それなら、任せなさい。話は通しておこう。しかし、それは20歳になるギリギリまでは無効じゃ。分かったな?」
私は頷いた。よかったとほっと胸を撫で下ろしながら。
「じゃあ、あまり長居しても怒られるだけじゃから、こちらの用を手短に言うぞ。まずは、ハンター試験、合格おめでとう」
私は目をぱちくりとし、差し出された手を軽く握った。そして、本当に手短にハンターの注意点などを言うと、ネテロさんは立ち上がった。
「それじゃあ、用は済んだし帰るとするかの。
おぉ! そうそう。言い忘れておったが…キミたちが試験中一緒にいたあの3人組。今頃、この近くに遊びに来ておるみたいじゃぞ」
「え…!?」
若い者はいいのーと笑いながら、愕然とする私を残して、ネテロさんはこの家を後にした。