第7章 最終試験と私の運命
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「死体が生き返ったのって、アルミの能力?」
僕はイルミに問いかけた。イルミはチラッと見て、
「………まあね」
と答えた。
「ふーん♡ いいね」
僕もそんな能力が欲しいなぁ♡そうしたら、殺しては生き返らせて、生き返らせては殺して……。
「ヒソカが今考えていることは出来ないよ。あれは制限付きだからね」
「残念♡ 」
そう言えば、試験中も少々不思議なことが起きてた。最後尾に近かったアルミたちが、何故中間層を襲っていた僕に出くわしたのか。そう言えば、ハンゾーによって切られた服も元通りになっていたなぁ。
「…………アルミの能力名は『あったりなかったり』だから。」
「ヘリ用の扉から出ていったのも能力使ったの?」
「まあね。昔、他人の前で能力使うなって言ってたの守ってきたんだけどなぁ。失敗した」
イルミがふぅっとため息をついた。
「アルミは俺には逆らわない。そういう風に育てた。だけど、それだと色々支障が出るから最新の命令を優先しろって言ってあったんだ。あの場合、俺が帰れっていたのを優先したんだよ」
再びため息をつくイルミ。………さっきからイライラしてたのはそれが原因か。
「………アルミ、それがわかってしたのかもね♡」
「………まさか。だったとしても、あいつは人形。何も出来ないよ」
そう言って、仕事へと向かうイルミ。その後ろ姿は、ふとアルミの姿と重なって、凄くゾクゾクした。