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【HQ】虹色の青春

第1章 cloudy




「クロ、おはよ!」

「おう!椿、」

いつもと変わらない挨拶。
それすらも嬉しい。



でも、片思いは、やっぱり辛い。








学校のチャイムが鳴る。


あー!やっと終わったー!そして今日は部活休みだー!
よし!今日はコンビニのスイーツでも買お!

ご褒美ご褒美♡


帰る準備をして研磨とクロのところへ行った。
男バレも今日は休みだから!



昇降口に向かうと、そこにはクロがいた。


クロと、彼女が。
サラサラの髪。
笑った顔がすごく可愛くて
女子の鏡だと思う。
それなのにお笑いが好きらしい。
またそのギャップがすごくかわいい。
そんなことを誰かが話してた。

なんか、すごく、嫌だった。嫉妬なのかわからないけど、なんか嫌だった。

2人が笑い合いながら、楽しそうに帰るの。
私の時とは違う。
面白くて笑うのとは訳が違う。
まさに幸せな笑顔だった。



「‥‥椿?帰ろ。」

いつの間にか研磨がいた。
気を使ってくれてるのか、少し早めに歩いてクロ達を追い越した。


「‥相談。いつでものるから。」


「ありがと!大丈夫!ん?‥‥え!何が⁉︎」

「‥いや、なんでもない。」




やっぱり研磨には敵わない。
なんでも見透かされてしまう。
もちろん信用してるけど、
こういうのは、自分でなんとかしたくて


その日からなんだかクロの態度が少し変わった。

別に周りからすれば
なんでことない変化だけど
私にはとても辛い大きな変化だった。



私に対して少し素っ気なくなった。

前は暇になるたび話しかけてきたくせに、
最近は全然振り返らない。


研磨と3人で帰った時は、あんまり変わらなかったけど
私を送ってはくれるものの
前みたいにバカみたいに笑い合うことはなくなったし、
世間話を少しして終わる。

無言も増えて、
笑い声も減った。

なんか、嫌われたのかな。


それを考えるだけで精一杯で、他の理由なんて見当たらない。
わからない。

だから、すごく辛い。


なんでかな。

















「ねえ、クロ。」

「ん?どうした。」

「最近椿のことは避けてるのはなんで?」

「え、いや、そんなこと‥」

「‥ある。」

「研磨、‥‥実はさ、____________ 」



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