第3章 rainy
椿ちゃんは可愛いって言うより美人っていうより愛想があって自然と好きになっちゃうような子だと思う。
俺も実際そうだった。
初めはただ、岩ちゃんに彼女が⁉︎って思って聞いただけだったけど話せば話すほど彼女の魅力がわかる。
それは俺だけじゃなくて、
学年が上がるにつれて椿はどんどんモテた。
それも密かに。
隣の席になった男や、
委員会で同じになった奴はほとんど。
その理由は彼女と話せばわかる。
いつも笑顔だと思いきや、すぐ怒って拗ねるし、すぐしょんぼりする。
百面相って言葉が彼女のためにあるんじゃないかって思ったほど。
なんでこんなに椿ちゃんの話をしてるかって言うと
それは俺が椿ちゃんを好きだから。
つい、可愛くないとか言っちゃうのは
好きな子には意地悪したくなるって言うあれ。
俺ってガキだな〜って思っててもやめられない。
今のところの唯一の救いは
岩ちゃんが椿ちゃんのことを好きじゃないこと。
正直岩ちゃんよりはイケメンだと思うし、スタイルも抜群だと思う!
でも、岩ちゃんは‥‥
だから、正直岩ちゃんとライバルにはなりたくない。
まあ、
もしなったとしても
俺は諦めないけどね!