第2章 sunny
「おはよう。西谷くん。」
「おはようございます!!椿さん!」
今日は私から挨拶をした。
いつもの何倍もの笑顔で、
「今日、一緒に帰ろうよ。話したいことあるんだ。何でも聞いてくれるんでしょ?」
「もちろんです!!!」
そう言ってくれて嬉しかった。
だから思わずまた笑みがこぼれた。
放課後になって私は少しだけ勉強をした。
そして西谷くんと帰るため昇降口で待っていた。
「椿さん。遅くなってすみません。」
「大丈夫だよ。」
そう言って歩き始めた。
私はいつになく緊張していて
もう心臓はうるさくて仕方がない。
「西谷くん。あのね、私西谷くんが好きなんだ。だから付き合ってください。」
「‥‥。すみません!今の無かったことにしてもらえませんか!」
あー、そうきたか。
ダメかな?とは思ったけど、無かったことにしてなんて言われると思ってなかった。
辛いな。
「そうだよね。うん。ごめん。じゃ無かったことに!」
「椿さん。俺と付き合ってください。俺椿さんが好きです。」
「え?」
真剣な目。
とても冗談なんて思えない目。
「え、なんでさっき、無かったことになんて言ったの?」
一番わからなかったことを聞いた。
「だって女子に告白させるなんてこと、させたくなかったから。俺は言いました。諦めませんって。だから、もう一回俺が告白したんです。返事を聞かせてください。」
ああ、どこまでかっこいいんだ西谷くんは。
「はい!よろしくおねがいします!!」
きっと今までで一番笑顔だったと思う。
まさか年下に晴れるなんて思ってなかった。
まさか、西谷くんがここまでかっこいいとは思ってなかった。
まさか、こんな風に告白されると思ってなかった。
誰よりも男らしくて
誰よりも私のことを大切にしてくれる。
こんな人は世界に1人しかいない。
眩しいくらいに輝いてていつでも私を照らしてくれる人。