第2章 sunny
「そっか、思い出したんだ。‥‥でもごめんね。私、この間けじめつけたくて言ったの。だから、もう私はなんとも思ってない。ごめん。」
「‥‥そっか、別にいいよ。気にすんな。それに、ずっと返事しなかった俺が悪い。」
「ありがと。ごめん。先に帰るね。」
「おう。」
私はみんなにも用事ができたって言って早く先に帰った。
きっと気まずくなってしまうから。
家に帰るまでずーっと考えてた。
西谷くんが好きなんだって気づいた時
いや、
認めたとき
重荷が取れたような気がした。
好きな人が2人いる。
そんな状況にはしたくない。
だからあの人が好きだった時
西谷くんを好きだなんて認めたくなかった。
でも、今は違う。
あの人のことはもう、好きでも何でもない。
きっとそう決心をつけられたのは西谷くんのおかげ。
何だか、前にもこんなことあったなって思った。
いっつも西谷くんに助けられてる。
何度西谷くんのおかげって思ったことだろう。
好きなんだ。西谷くんが。
ちゃんと伝えよう。
いつか西谷くんみたいになりたいって思ってたから。
西谷くんみたいに素直に全部伝えよう。
前は私が振った。
でも、そんなの関係ない。
今私が好きなのは西谷くんだ。
もし、振られたとしても
今度は私が諦めない。
何度でもアタックしてやる。
はやく、はやく伝えたい。
西谷くんに会いたい。
明日伝えよう。
すぐにでも。