第1章 cloudy
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ピリリリリッピリリリリッ
(ん‥‥なに?‥‥‥目覚まし?‥)
(あれ?今何時?)
携帯を見て時間を確認する。
8時‥‥
(ん?今日って‥‥休みじゃない⁉︎今日バイト午前中入ってるじゃん!遅刻する!!やばい!!!)
バタバタと準備をする。
時間を確認するためテレビをつける。
(あ、そういえば‥)
もしかしたらなんて期待してもう一度携帯を見る。
通知なし。
「やっぱ夢かあー!!!そんな都合良くないよね現実!」
背筋を伸ばして気分を切り替える。
そしてすぐに準備に戻った。
「あ!歯磨き忘れてた!」
バタバタバタッ
テレビの天気予報が流れる。
___今日の天気は曇りのち晴れ。午前中は厚い雲に覆われますが午後からはスッキリと晴れるでしょう。____
ピコンッ
送り主 研磨
『今日暇?』
ピコンッ
送り主 研磨
『今日クロが椿の家の近くに用事あるらしい。』
ピコンッ
送り主 クロ
『今日時間が空いてたら会わねえか?話したいことがある。』
私の長い長い片想い。
この日の午後
その思いが実ることを知るのは少し先のお話。