第10章 coffee
私の好きな人は1つ上の先輩でした。
烏野のバレー部が注目を集め始めてから知った先輩の存在。
今まで何度かすれ違ってたかもしれないけど
それでも気に留めてなかった。
改めて見た菅原先輩は
優しそうでかっこよかった。
今までなぜ彼の存在を知らなかったのか不思議なほど。
あ、そういえば一度だけ話したことがあったっけ、
11月くらいだったかな。
学校の自販機で私がカフェオレを買おうと思ってたら、
コーヒーを買ってる先輩がいて
菅原先輩はちょうど買い終わったところだった。
少し会釈をして買おうと思ったら、
お釣りのところに100…何円か残ってて
お釣り忘れてます。って声かけた。
先輩は、あっ!って気づいたらしく、
照れ臭そうにありがとって言って戻って言った。
こんな感じの会話。
いや、もはや、話したとは言えないかもだけど、、
でもそれくらいしか思い出がないから
ちょっと嬉しかったりする。
最初は
好きっていうより、憧れだったのかもしれない。
でも、今は……