• テキストサイズ

【HQ】虹色の青春

第9章 color






あっという間だった。



灰羽くんに恋してたこともあったけど、
それ以上に受験勉強で忙しくて毎日毎日勉強漬け。



大変だったけど、
センターではなかなか良い結果が出た。


このまま頑張れば志望校も大丈夫だろうって
担任からも言ってもらえた。



でも、まだ油断はできなくて
これから二次試験に向けてまた勉強の日々。




そうこうしているうちに、

もう季節は春を迎えようとしていた。







今までのことを振り返ると
3年間の中で1番濃いのは去年から今年にかけての1年間。




久しぶりに恋をして
好きな気持ちでいっぱいになって
2人で花火を見て
同じ委員会で活動して
それから
受験の応援もしてくれて



こんな素敵な後輩を持てて幸せな気持ちでいっぱいです。


でも、本当は後輩としてなんか見てなくて
いつのまにか彼を異性として見てた。





どんなに思い出を振り返っても
彼との楽しい思い出ばかりで







卒業したくない。







いつからかそう思えるようになってた。



今までは友達と離れたくないって理由だったけど
今は、彼と離れるのが嫌。



まだ話したいことも
聞きたいことも
いっぱいあるのに。




2歳差。たったの2歳なのに、こんなにも恨めしいと思う。




ああ、生まれるのがあと2年。
いや、あと1年でも遅かったら良かったのに、、、







暖かくなる気温に反して、
日に日に
私は寂しくて切ない気持ちでいっぱいになっていった。










/ 135ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp