第8章 darling
君と付き合って2週間が過ぎた頃。
実は珍しく部活が休みになってデートに誘おうかなって考えてた。
「あのっ河野さん!急だけど、今週の日曜って空いてる⁉︎」
自分からデートに誘うなんて事初めてで
緊張しすぎて変に勢い付いてて
君に笑われてしまった…
「空いてるよ!」
か、可愛い!
いたずらっぽく笑ってる可愛くて、
また、俺の方が照れてる。
そうして決まった日曜日のデート
どこか行きたいとこある?って言ったら
どこでもいいよって言うから
どこにしようかなーって悩んでる。
ここは、俺がリードするんだ!よし!!
あーでもない。こーでもない。
って色々悩んだけど日曜日は晴れらしいから
動物園に決めた。
行き先を伝えると
「いいね!動物園!!」
って言ってくれたから、正直ホッとした。
着ていく服を考えてコレは変じゃないかな?とか、
どこでお昼にしようかな?とか
君が楽しんで笑ってくれるといいなって思いながら
デートプランを考えてたんだ、
今日はデート当日。
待ち合わせの20分前に来ちゃって
流石に早かったなって後悔。
それから10分後。
「山口くん!」
え?
声のする方を見ると君が笑顔で来た。
待ち合わせ時間より早いよ!?
「え!ど、どうしたの!?時間より早いけど!?」
「…山口くんこそ。」
君は照れながら言う。
「実は…もしかしたら山口くん早く来てるかもって思って思って…。もしかしてもっと前から待ってた?」
「いや!!全然!!!!!」
っていうか、今気づいたけど
私服すっっっっっごい可愛い!
本当に俺が彼氏でいいんだろうか、