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【HQ】虹色の青春

第7章 memories






音がすると同時に気配を感じ
恐る恐るドアの方を向くと


ドアが開いている隙間に研磨が立っていた。


その手に握られたケータイをこちらに構えていて、





多分。いや、絶対。


「撮っただろ。」



「……無音にするの忘れてた。」


悪びれもせず真顔で言う研磨。



叱りたいとことだが、



「後で送ってクダサイ。」


切実に頼んでしまった。



「何撮ったの!?」


飛びかかってくる椿。


「ヤダヤダヤダ。消して消して消して!!」


あまりの恥ずかしさに
また顔を赤くする。


「……やだ。」



椿の思いを一瞬にして跳ね返し拒否する研磨。


偉い。偉いぞ、研磨。

今回ばかりは研磨に頭が上がらない。



かわいいかわいい椿チャンの
照れてる顔の写真デスモノ。







欲しいに決まってんだろ。




まだ恥ずかしそうに研磨に抗議する椿をこっそり写真におさめた。




こんな1枚があってもいいだろ?













みんなで並んで撮る写真はもちろんだけど


でも
こういう日常の写真方が







案外、好きかもな。











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