第2章 謎の少女
ねこきちが家に来て、早くも2週間が経っていた。
もうすぐで依頼人が迎えに来るだろう。
俺は、対して寂しさとかそういったものは覚えてなかったが他の奴らは違ったようだ。
「銀ちゃん、ねこきち本当に帰っちゃうアルか?」
神楽はねこきちと猫じゃらしで遊びながら尋ねた。
「そうだな…。」
「寂しくなっちゃうね…。
でも、ねこきちは家族の所に帰れるんだよね…!
良かったね、ねこきち!」
ねこきちをずっと見つめながら柊は口を開いた。
「家族ね…。」
柊にはもう家族は居ない…。
だから、余計にねこきちを自分を慕ってくれる家族のように大事に思っていたのだろう。
「柊、お前の…」
家族について少しだけ聞こうとしたが、そのタイミングで依頼人がやって来た。
「はーい!今行きます!
神楽ちゃん、ねこきち連れてきて!」
新八は慌てて玄関へと急ぐ。
「分かったアル!
ねこきち、定春にもお別れするアル!」
神楽は、定春の前にねこきちを連れて行ってから玄関へと向かった。
「ばいばい、ねこきち!元気でね!」
柊はねこきちに手を振り、神楽のあとに続いた。
「本当にありがとうございました!」
依頼人は深く頭を下げて、ねこきちを連れて帰っていった。