第2章 謎の少女
「入れて欲しいっつったってなぁ…。」
余りにも急すぎて頭が追いつかない。
「お願いしますっ!この通りです!」
土下座をして頼み込む姿に俺は何も言えなくなった。
「銀さん…。」
「銀ちゃん…。」
新八と神楽も「入れてやって欲しい」と言うように俺を見た。
「わーったよ。その代わり、きっちり働いてもらうからな!」
にーっと笑ってみせると、少女は心から嬉しそうに笑った。
少女の笑みはまるで作り物のように綺麗だった。
「ありがとうございます!
この恩はいつか必ず返します!」
彼女はもう一度頭を下げた。
「あ、自己紹介まだでしたね!私の名前は柊 ましろと言います!」
「私は神楽アル!よろしくネ!」
神楽は柊に抱きついた。
「志村新八です!よろしくお願いします!」
新八は顔を真っ赤にして自己紹介していた。
「坂田銀時だ。 よろしくな。」
「はい!こちらこそよろしくお願いします!」
柊はまた作り物のように綺麗な笑顔を浮かべた。