第1章 EPISODE0 *ここから始まる
開いた扉からはスタッフさんとさっきまでオーディションを受けていた声優さんが入ってきた
その声優さんは静かに近くにあった椅子に腰掛けた
私はふと、あの人ダメだったのかな…とそんなことを思っているとスタッフさんの声がした
ス「えー、では続いて小林ゆうさん、お願いします」
あ、ゆうさんの番だ
私はゆうさんに「頑張ってください」と小声で言うと
「敵を応援しちゃダメでしょw」と言いながらスタッフさんのいる扉の方に行きくるりとこちらを振り返ったと思ったら「ありがとう」と口パクで伝えてきた
私はもう1度「頑張ってください」と心の中で言いながらゆうさんを見送った───