第1章 EPISODE0 *ここから始まる
────アフレコスタジオ
『はい、ではまずはカインが一人で話しているシーンをやってもらいますので島田さん、準備お願いします』
貴「はい」
スピーカーから聞こえてくる監督の指示に返事をしてペンを用意した
ここからはもう本番なんだ
あー、なんかもう緊張してきた…でも私がやれるだけの全力で堂々とやって合格してやる!!
と気合いを入れていると監督からまた指示があった
『では、まずは映像を流します』
という合図とともにマイクの前にある画面がついて映像が流れだした
最初は英語で流れるだけでアフレコはしない
どのタイミングでセリフが始まるのか、などのチェックをしてメモをとる
そして1シーンが終わるとまたスピーカーから声が聞こえた
『では次はアフレコしていただきます』
私は再び気合を入れるつもりで「はい!」と返事をした