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ゆりかご 【黒執事 R18‐G】

第4章 殺人





 セバスチャンは、20分ぐらいで戻ってきた。
「只今戻りました。少々時間が掛かってしまい、申し訳ありません。茨木翔は、今夜はこの繁華街にあるAホテルに滞在する予定のようです。チェックインは午後7時56分で、チェックアウトの予定は明日の午前10時となっておりました。同伴者は、女性が1名。名前までは分かりかねましたが、男は茨木翔で間違いありません。」
「ありがとう、セバスチャン。」
 私はそう言いながら、席を立った。すぐに喫茶店で会計を済ませて、外へ出た。

「ここから、それほどの距離はありません。すぐにでもご案内致します。」
「うん、お願い。」
 私は、セバスチャンと並んで歩いた。


「どうですか?緊張しますか?」
 歩きながら、セバスチャンが話し掛けてくる。その声には、少しの好奇が載っていたような気がしたけれど、まぁ、それも構わない。
「うん?まぁ、ね。」

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