第10章 拷問 ~後編~
もういい。言わなくても、ここまで来れば馬鹿でも分かる。私は、いよいよ下着の中を自分の愛液でくちょぐちょにしながら、私は叫んだ。
「はぁ!? だから何!!? 腹に子どもがいるから、同情してくださいって!? 無理、無理だから!! 私は壊れていったのに、自分たちは私をズタボロにした癖に!! ご都合主義極まってる!!!!!」
「え……?」
呆けたまま固まっている美沙ちゃんの下腹に、私は容赦なく蹴りを入れた。両手を後ろ手で固定されている美沙ちゃんは、そのままごろんと床に転がった。
「ほら! 死ね! 堕ちろ!」
横向きに倒れた美沙ちゃんに、私は連続で蹴りをお見舞いする。
「や、い、……! やめ、て……!」
もう抵抗する力すら残っていない美沙ちゃんを、痛めつける。生意気なことに、美沙ちゃんは無理にでも体を「く」の字に曲げて、腹部を護ろうとしていた。
「セバスチャン、何枚か、静止画撮影ね。」
「御意。」
セバスチャンは、端末を構えて、この様子を撮影してくれた。
「はぁ……、はぁ……。」
美沙ちゃんはそのまま身を屈めて、私の猛攻を何とかやり過ごそうとしていた。
「まぁ、いいわ。続きは、矢田夏雄の前でヤってあげるね?」
「そん、な……。」
美沙ちゃんは、それっきり、ぐったりとしてしまった。気絶したのだろうか。まぁ、どうでもいいけど。とにかく、今の画像を、矢田夏雄に再び送信してもらった。さすがにここまでされれば、ボンクラの矢田夏雄でも、のこのこやってきてくれることだろう。
私も、さすがに疲れたので、家に帰ることにした。
「また明日ね、美沙ちゃん。おやすみなさい。今日は、楽しかったよ。」
気絶しているのか何なのか、全く動かない美沙ちゃんにそう挨拶して、私はその場を後にした。