第10章 拷問 ~後編~
「う、ふふふ……!」
私は、今日、ひとつの素敵な発見をしました。それは、美沙ちゃんは、泣いている顔がいちばんカワイイということ!
「ほら、美沙ちゃん。もう一度、チャンスをあげますよ?」
出来るだけ甘ったるい声を作って、私は美沙ちゃんに囁いた。
美沙ちゃんは、両手を体の後ろで拘束されているから、上手く起き上がれないみたいだ。そういうところも、芋虫さんみたいで、かわいいなぁ。
「ご、ご主人様……。」
やっとのことで上体を起こした美沙ちゃんは、それでも必死で言葉を紡ごうとしている。人間の欲求、『食欲』ってすごいんだなぁなんて、私は頭の片隅で考えている。
「私に、餌を、くだ、さい……。ご主人様……。」
「はぁい。よくできました!」
言いながら、私は再び、美沙ちゃんに鞭を浴びせた。
乾いた音に混じる、美沙ちゃんの苦悶の声。その声は、私に強い興奮をもたらすようで、私のアソコは更に濡れた。
ひとしきり鞭で打った私は、約束通り、美沙ちゃんへ餌をあげることにした。ゴミ袋にブチ込んだシチューを、もう一度あげようかとも思ったけれど、私の手が汚れてしまうことに気が付いたので、やめておいた。よし。今度は、カレーライスにしよう。
私は、温めてもいないレトルトのカレーを使い捨て容器に注ぎ、その上に、レトルトの白いご飯を置いた。そして、後ろ手が縛られている美沙ちゃんでも、前屈みになれば食べられる位置に、容器を置いてあげた。
私が何も言わなくても、美沙ちゃんは前屈みになって、犬みたいにカレーへむしゃぶりついた。本当の犬みたい! 私は、とうとう笑いを堪え切れず、噴き出してしまった。
「ぷ、あはは……! あははははははは!! ワンちゃんみたい! 美沙ちゃん、ワンちゃん!」
私の声が聞こえたのか、セバスチャンもやってきた。セバスチャンも、その光景をしばらく眺めた後、ふと笑った。
「本当ですね、お嬢様。犬のように、はしたないですね。」