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【ハイキュー】ウシワカイモウト第三部

第9章 ・若利のやってみた


「天童、こんのドアホォォォォォォォォッ。」

その頃白鳥沢学園高校の学生寮で瀬見英太が叫び天童の首を締めようとしている。

「ちょっ英太クンいきなり何なのさっ。」
「何もへったくれもあっかどーせこれやらかしたのお前だろっ。」
「あ、その動画ネー。」
「ネー、じゃねーわっただでさえ若利がローカル番組とかでやらかしてんのにとうとう文緒まで出演させやがってっ。」
「だってせっかく撮れたんダヨ使わないと損じゃん。ちゃんと文緒ちゃんの顔もぼかしかけたんだしー、苦労したんだよ編集で顔の動きにぼかし追随させるのサー。」
「知るかこの努力の方向音痴っ、何だこの再生数とコメント数っ。」
「流石若利クン、ネームバリューすっご。」

ギャーギャーと説教をする瀬見に対しまともに聞いている様子のない天童、しかしそんな天童の部屋のドアがまたバターンと開けられる。

「大変です瀬見さんっ、例の動画呟き系のサービスで拡散されまくってますっ。」
「ああんなこったろうと思ったよっ。」
「これ文緒どーなるんですかっ。」
「天童に聞けっ。」
「天童、とうとうやらかしたみたいだな。監督が明日話があるって。」
「ちょそれマジなの獅音っ。」
「まーおとなしく雷受けとけって。」
「隼人クンまでっ。」
「うるさいですよ天童さん、夜なんですから静かに願います。」
「だったら賢二郎が英太クン止めてっ。」
「お断りします、同情の余地がありませんので。」
「しかしこんなんよく撮れましたね、心なしか牛島さんも楽しそうな。」
「だったら太一助けてっ。」
「あ、それは勘弁です。」
「裏切り者ーっ。」
「おら天童っ、おとなしくしろっ。」
「チックショォォォォ。」

ローカルTV番組よりもずっとずっと範囲が広いワールドワイドなネット上の話だ、言うまでもなく白鳥沢学園高校のバレーボール部を知る近隣の高校のバレー部関係者も多くがこの動画を視聴してパニック状態、東京方面では木兎光太郎や黒尾鉄朗がブフォッと吹き出し佐久早清臣が眉間に皺を寄せていたのは言うまでもない。
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