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【ハイキュー】ウシワカイモウト第三部

第5章 ・片仮名語


クライマックスは昼休みだった。

「文緒ちゃん今日はご飯じゃないんだ。」
「はい、たまには麦餅を食べたいと思って。ついでに色々挟んでみました。」
「何挟んだのー。」
「これは萵苣(ちしゃ)と塩漬け肉と乾酪(かんらく)です。」
「へー。」
「後これは薄焼き卵に赤茄子(あかなす)の調味料をつけてみました。」
「変換が冴え渡ってるね、文緒ちゃん。」
「おかげさまで。ところで天童さんはおにぎりですか。」
「購買のだけどうまいよ、これは鮪(まぐろ)の油漬けー。」
「あらいいですね。これは。」
「鶏の炒めご飯。」
「そういうのもあるんですね。買うことが少ないから知りませんでした。」
「つくづくお嬢様だねぇ、これくらいの種類普通だって。ところで文緒ちゃんが食してるやつ、じゃがいものは作らないの。」
「茹でて潰している時間までは取れなかったもので。」
「出来合いのでもいーじゃん。」
「それは手軽でよいですね、次やってみます。胡瓜も挟もうかな。」
「いいんでない。」
「そういえば天童さんは食べ物では何がお好きなんですか。」
「これー。」
「電話の画面を使われるとはお考えになりましたね。」
「文緒ちゃんが油断も隙もないからね、俺だって考えるよん。」
「楂古聿(さこいつ)味の氷菓子ですか。」
「文緒ちゃんはこういうの食べないの。」
「ほとんど縁がありません。でも最近の氷菓子は色々種類があるようですね、広告を見てると期間限定も見かけますし。」
「ほとんど食わないとかもったいねー。今度何かおごったげよっか。」
「嬉しいですがどうかお気遣いなく。代わりにおすすめがあったら教えてくださいな。」
「いいよん。てかそうなると文緒ちゃんは外でお手軽料理も食べないのかな。」
「ごく最近まではなかったです。文芸部に入ってから部の皆とたまにお店によるようになりましたが慣れていないのが丸出しで恥ずかしいです。」
「若利君が連れてって訓練した方がいいかもね。」
「悪くはありませんが兄様がいるとその、色々な意味で悪目立ちしそうな予感が。」
「あひゃひゃひゃ、わかるー。言いつけてやろ。」
「まあ何て事。」
「ちなみによく頼む奴あるの。」
「まだ定まってませんが先日海老のすり身の揚げ物を挟んだのを頼みました。たまにいただくとおいしいですね。」
「だねー。」
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