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Wake up, Me!!

第1章 Wake up, Me!!


「遥、あたしの事嫌いなの?」
「いや、まさか・・・!」
焦って出た言葉にぐっと口をつぐんだ。
これ以上焦って口を開くと、うっかり変な事まで喋ってしまいそうだ。
「じゃあいいじゃん。あたし遥とラブラブデートしたの見せつけたい。」
あたしの気持ちなんてお構い無しに、にこにこ笑って彩菜は殺し文句をその唇で突きつける。

・・・女の子って怖い。

「分かった!貼る!貼って見せつける!」
半分ヤケクソで、顔が熱いのも我慢して携帯を取り出した。
「やった!」
嬉しそうに笑う彩菜は反則級の可愛さだった。
「えーっと、じゃあこれ。」
2人でピースしてるプリクラを台紙から剥がす。
「えー!?それあたしブサイクだから嫌!こっちがいい!」
彩菜は顔がアップになった1枚を指差す。
「あたしの携帯だからあたしの自由じゃん!」
「やだやだ!せめてこっち!」
「あーもう!彩菜ワガママ過ぎ!」


結局勢いのまま3つも貼ってやった。
あたしの携帯の表も裏も、彩菜の笑顔に埋め尽くされた。
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