【男主人公】勝生勇利とセックスしたいだけ【R-18】
第2章 プロローグ その犠牲は払えない
この"セックス問答"が始まったのは、付き合い始めて間もない頃だ。当時18歳。性欲を持て余しまくっている時分であったし、恋人とセックスしたいのはほとんど誰もが持つ願望だろう。もちろん勇利もきっとそうだった。
「ねえ勇利、男同士のセックスってどうやるか知ってる?」
「せ、、なにいってるの」
そんなことを言って、2人きりの俺の部屋の、2人で腰掛けたベッドの上で、勇利の手に自分の手を重ねる。セックスって言えない勇利が可愛い。
「ここに、」
反対の手で勇利のお尻をスルリと撫でると、勇利の体が少しこわばった。
「お尻にいれるの……?」
俺より全然友達も少ないし、下ネタなんて話す相手もいなければ、きっと人並みかそれ以下の性欲しか持たない勇利はパソコンで男同士のセックスなんて調べたりするはずもなく。ちょっとびっくりしたように上目遣い確認してきた勇利は本当に可愛かった。
ああ、今すぐとは言わなくても、勇利のお尻をほぐして、たくさん触って、喘ぐ勇利に自分のちんこをぶち込みたい。
なんだか雰囲気だけで少し興奮してしまって、俺は口を滑らせた。本当にこれが失敗だった。
「そう、ここの奥にあるとこね、女の子みたいに気持ちいいんだって。そこで感じるようになると、ちょっと運動しただけですぐ気持ちよくなっちゃうんだよ」
「え?」
それまで少しずつ甘くなってきた雰囲気にのまれたのか、顔を赤らめてゆっくり呼吸をしていた勇利が、急に真顔になった。
「スケートできなくなるよね、それ」
「えっ」
勝生勇利は日本の誇るスケーターである。もちろん高校生の時でも既に勇利は国内で活躍していたし、
「申し訳ないけど無理」
NOと言える日本人であった。