第20章 One Wow by?~光秀~※R18※
ピクンピクンと体を小さく揺らしながら、自分の上に座っているリオの意識は虚ろだ。
不用意に謙信に抱き締められているリオの姿を見た瞬間、身体中の体温が上昇し、血液が沸騰した、一瞬で頭に血が昇る。
謙信の首を掻き切ってやろうかと思った程に。
「情けない俺の嫉妬で無茶させたな」
額にちゅっと口付けたら
すっと上げられた瞳と目が合う
とろんとした表情のまま
「本気で妬いてくれてたの?光秀の本心が聞けて凄く嬉しい」
嬉しそうに笑うリオ
こいつ、とんでもねぇ狸だな。
支配してるのは、俺じゃなくて、こいつの方だって事か。
無自覚だからこそ、最も質が悪い。
ははっと、珍しく声を出して笑った
お前の方が、一枚上手だ。
二人の瞳と瞳は優しくお互いを見つめ合い、空に登っている月の光の元、どちらからともく、そっと唇を重ねる。
そんな二人を月だけが見ていた