第18章 Let's Go海水浴7~佐助~
「じゃぁ、佐助君は私とのチームね!」
「え?リオさんも参加するの?」
意外な発言に驚いていると
「うーん、多分そうしなきゃいけない状況になると思うんだ、ま、大丈夫!」
にっこり笑って僕の手を取り
頑張ろうねと、微笑んでたリオさん
彼女は全部読んで居たんだ
勝負事の話をすれば、皆が乗ってくる
ただ、賭け事の対象の代価が
自分に課せられるであろう事も
まさかキスを賭けてたなんて
さっきまで知らなかったけどなぁ
嬉しそうに皆に声をかけてるリオさんを横目でチラリと見やる
彼女は僕に大丈夫って言ってた.....
とゆう事は.......
「リオさん、はなから負けない勝負って事なんでしょ?この対決」
表情も変えずに、砂浜でわーわーかなり白熱した試合を繰り広げている面々を眺めながら、隣に座るリオに声をかけた
ぺろっと舌を出しふふっと笑うリオ
あぁ、きっと、
色んな意味で、皆この子には敵わないんだろうなぁ
と、心の中で思いながら
自分もそこに含まれているであろう事も自覚しつつ
佐助は口許を緩めるのだった。
水着の件が無ければ、一人勝ちでご褒美を与えられる事になっていたであろうのに、武将マニア度が高すぎて、その事に佐助が気がつくのは、世も後も過ぎた後でありました。