第16章 Let's Go海水浴5~政宗、家康、三成~
恥ずかしさより、夏を満喫しようと、開き直ったのか、リオは海の上で浮き輪に乗り、佐助や幸村、秀吉に変わる変わる浮き輪を引っ張られながら、たまに海に落とされたりして、きゃぁきゃぁはしゃいでいる
信長と光秀、謙信、信玄はそんな様子をウッドチェアーに座り、酒を酌み交わしながら、眺めている
「なぁ、家康、あの棒に張られて、立てられている網の様なモノは何だと思う?」
砂浜に寝そべったまま、隣に座り、本を読んでいた家康に政宗が問いかける
視線は海の上ではしゃぐリオから反らさずに。
「......さぁ、洗濯物でも干すんじゃ無いですか」
目線も上げずに、面倒くさそうに答えると
「家康様は博識でいらっしゃいますから」
政宗の横で何故か仰向けになって胸の前で手を合わせて転がってる三成がそう言う
「冗談も通じない訳?三成、それに、そんな風に転がってたら、変な日焼けするよ」
「天気もよろしいので、本当に良く乾きそうですねぇ」
「人の話を聞く事を、そろそろ覚えた方が良くない?あんたは」