第13章 Let's Go海水浴2~オール~
「あ!!!!私の水着が無いっっっ!!!!」
「.......相変わらずだね、あんた」
「裸で泳ぐつもりか?リオ」
「くくっ絶景が拝めそうだな」
「天女の裸か......」
「っ!!!!!ばーか」
各々に好きに言われて、しょぼくれてると、佐助が包みを差し出してきた
「リオさん、こんな事もあろうかと、僕の方で準備してきてたから」
「えー!ありがとー佐助くーん」
半べそになりながら、包みを受け取り
ふにゃっと笑う
後ろ手に佐助がぐっと拳を握りしめた意味を、後で男陣が知ることになるのだが、今はリオの可愛い笑顔で、皆の雰囲気も和らいだ。
つい先程まで殺気立っていたのが嘘の様だ
「着替えたら浜辺に集合しようね」
そう声をかけ、一人個室に向かうリオ
「作戦大成功」
ぼそりと佐助が呟いた声は、リオには全く届いて居なかった。