第10章 男達の興味は.....
くそっ、あいつの事想像されるだけでもムカつくのに、きっと皆がそれぞれ好きな様に思い浮かべて居ると思うと、余計に腹が立つ。
「そんな顔をするな、戯れ言だ、家康」
楽しそうに信長がそう告げた。
「あの女の事だ、自ら進んでお前を選んだのであろう、お主以外にあやつを好きには出来まい」
何それ、独り占めしてるんだから、それくらい勘弁しろって事?何だが全然腑に落ちない。
納得いかないまま、そっぽを向いて居ると
「信長様、甘いだけでは、無いようですが?」
何かに気がついたのか、政宗が徐に
家康の首筋につつっと指を這わせた
「!!!!!!ちょっ!!!!!」
突然の刺激に思わず手を払いのけ
首筋を抑える
「噛みつく元気もあるようだな、あの姫は」
「ほぅ.....従順なだけでは無いか、乗りこなすのはなかなか大変そうだな、家康」
自分では気が付かない場所に付いていた、
昨日の?今日の残り跡
いつの間に.........
かっと頬が熱くなるのが分かる
完全に、肴にされた
くそぅ帰ったら、お仕置き
家康の褥で横になったままの私の背筋が突然、ぴりっと甘く痺れたのは家康がそう心に誓った頃。
「やはり、おはぎか何かに.....」
「うるさい、お前がおはぎにでもなってろ」