第10章 男達の興味は.....
急遽安土城に集められたのは、上杉謙信生存の話が持ち上がった為。各自その真相を確かめるべく、信長から采配を受け、これから暫くはその為に動く事になる。一通り重大な話が済んだ所で、ほぼ全員が疑問を抱いていたであろう事を、信長自ら口にした。
「時に家康。リオはどうした?なるべく奴も、軍義には参加させる様にと申してあった筈だが?」
やっぱりそうなるよね
皆の視線を一斉に集めつつ
間違いなくそう聞かれるであろう事は
想定内。
「.....体調が優れないので」
優れないってゆーか
立ち上がれないんだけど。
「まさか昨日の怪我が悪化したのか?」
心配そうにこちらを見やる秀吉さん
元々の怪我の原因は秀吉さんのウリなんだから、そう思って責任を感じるのも当然か
「いや、それは関係ないです」
そもそも、ただの捻挫だし
ぴしゃりと言い放つと
心なしか安心した秀吉さんの顔
あんたはあいつの保護者か何か?
相変わらずですね。