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イケメン戦国~時をかける恋~

第56章 Two sides of the same coin 5


ふっと、口元を緩ませ


「.........やだぁ!もう!家康のエッチ!」


けらけら笑うリオに
バンバンと背中を叩かれた。


「そんなの秘密、ふふっ。あ、相談に乗ってくれてありがとね、じゃ私信長様に呼ばれてるから」


ひらひらと手を振り、小躍りしそうな軽い足取りで立ち去ってゆくリオ

あれ?勘違いだったのか.....

そんな彼女の後ろ姿を
呆然と眺めながら
もう一度、彼女のあの表情を見られればなんて、そんな風に過った思考にため息が漏れた。


「なかなかに鋭いが、残念だったな家康」


背後からかけられた言葉に
びくんと体が跳ねる。
振り向けばそこには光秀さんの姿


「最早抜からん、それにしても、忘れろと言っておいた筈だが?」


にやりと口の端を上げながら
俺にそう言い放つ

くそっ、見透かされてる

そう思えば、自然と頬に熱が集まってきた。
恥ずかしさを誤魔化す様に


「色々相変わらず趣味が悪いですね」


そう悪態をつくも


「リオは、そんな俺の全てが愛しいらしいぞ」


くくくっと笑いながら
何時もの余裕な佇まいの光秀さん。

ほんと、馬鹿らしい

何度めかになるか知らぬ
ため息をつきながら
この二人に関わると
ろくな事にならないって事を実感しつつ
深入りしないでおこうと、心に誓った。





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