第52章 Two sides of the same coin~R18
「おねだり、だろ?リオ」
耳元に唇を寄せ
低くそう囁き、耳の縁を軽く噛めば
ふるっと体を揺らした後
小さな唇をきゅっと結び俯く
これが合図
『おねだり』
この言葉を繰り返し伝えてきた
おねだりをちゃんと出来た後
どんな風に溶かされるか分かって居る彼女には
言葉だけでも強くかかっている
まじないの様な言葉だ
それを聞けば触れずとも、勝手に彼女の体からは蜜が溢れ出し、完全に女の顔になる
ゆっくり、静かに彼女の口から
言葉が紡がれるのを待つ
抗えない事は十分承知。
全てを支配しているかの様なこの感覚
潤んだ瞳で彼女が俺を見上げ
消え入りそうな声で
「......もっと......愛してくださっんんっ」
言い終わらぬうちに
一際きつめに先端をつまみ上げてやる