第52章 Two sides of the same coin~R18
自他共に認める自身の歪んだ性格
こんな俺に想いを寄せるとは
ほとほとリオは呆れた女だ。
どう扱われても知らんぞ、全く。
そうは思うも、想いを通じ合わせたあの頃。
口許が緩むのを抑えられなかったのも事実。
俺の想いを、知ってか知らずか
顔を合わせる度、嬉しそうな顔をするリオ。
薄々彼女の気持ちには気づいていた。
だが、俺の側に要る事が
決して彼女の為にならないと
自分の気持ちに蓋をしていたのに
考え無しに気持ちをぶつけるリオの姿に、とうとう俺の箍も外されてしまった。
大した女だ。リオは。
さて、そろそろだな。
そんな風に思いを巡らせて居ると
襖の向こうに気配を感じる
「光秀さん.........」
言いつけをちゃんと守って
リオがやって来た。
俺が城に居る時には
必ずこの時間にリオが部屋にやって来る
それは二人の取り決め。
そんな事をこの3ヶ月続けてきた
「入れリオ」