第51章 Do not get tired of~R18~
ふと、何かの気配を感じたのか
謙信様の動きが止まった。
襖の向こうから、微かに衣擦れの音。
誰か来たっ
慌てて謙信様を振り返り見れば
さして慌てた様子も無く
唇に人差し指を立て添える
嘘、このまま......
言われるがまま、自分の両手で
口を塞ぐ
襖の向こうに人影が現れ
「おはようございます、謙信様、リオさん」
佐助くんの声が聞こえてきた
「佐助か、何だ」
謙信様が言葉を発した瞬間
体の中で大きくなる彼自身
思わず溢れそうになる声を
ぐっと堪えれば、より一層、彼を締め付ける様に変化する、自分の体
「.......ふぅっ.....」
押さえた手の端から漏れる吐息に
慌てて布団をかき集め、顔を埋めた
駄目......我慢しなきゃと思えば思う程
心と体がばらばらに反応してしまう