第49章 海水浴Another~オールⅡ~
「どうした!何だまた何か.....うわっ!」
駆け寄ろうとした秀吉に向かって、桶が飛んできた、勿論投げているのはリオだ。
側にあるものを武将達に投げつけながら
「痴漢!バカ!出てって!!!!!!!!」
大声で叫ぶリオ
最初のリオの悲鳴で、我を忘れていた武将達
無惨に崩された仕切りの向こうは女湯である事実を、まんまと忘れていた。
「一段と広くなってしまいましたね、温泉」
「そーゆう問題じゃないと思う、三成」
「くくく、やっとみずぎを脱いだか、だから言っただろ?湯はそうやって、楽しむもんだ」
「諦めろ、リオこうなってしまっては仕方あるまい」
真っ赤になりながら、桶を投げつけるリオに、信長が言い放った瞬間
ばたばたと足音が聞こえ、女湯の扉から女中が入って来た
「お客様!どうされました!ってうえええ!」
切り崩された無惨な仕切り
半裸や全裸の男達が、女湯に居るその光景に、女中が思わず叫ぶ
「だ、だ、旦那様ぁーーーー!!!!!!!!」
程なくしてやってきた宿の主人に
こっぴどく叱られた武将達は、
すごすごと温泉を後にしたのでありました。