第47章 海水浴Another~家康、政宗、三成~
暗闇と静寂に耐えきれなくなったリオが
「き、気のせいだよ、ね、うん」
自分に言い聞かせるようにそう言うと、横に立つ三成の腕を掴み、体を寄せる
「風の音か何かでしょうか?」
リオの手から行灯を受け取り、蝋燭に火を灯して、洞窟内を照らすように掲げてみるも、四人以外の姿は確認出来ない。
「政宗さんが、変な事言うから、また三成に美味しいと..........」
言いかけた、家康の言葉が止まる
そこに居た全員に聞こえた
明らかに唸る様な人の声
「これは.....念仏?」
政宗の一言に、皆の視線が一斉に集まり
「で、出たあぁぁぁぁぁぁ!」
悲鳴の様にリオが声を上げた瞬間
四人は転がる様に、一目散にその場を逃げ出した