第47章 海水浴Another~家康、政宗、三成~
前方を見れば真っ暗だった洞窟の中
僅かに光が差し込んで居る場所
そこまでたどり着けば
少し広くなったそこには
海水の溜め池が広がっている
「本来ならば、夜にしか見られ無いのですが、幸いここは洞窟ですので......」
リオの手を離し、行灯を渡し
水際付近の湿った砂を両手で掬う
「リオ様、せーので声をかけたら、蝋燭を吹き消して下さい。良いですか?せーの.......」
言われるがまま、蝋燭の火を吹き消す
同時に、三成が掬って持っていた
両手の砂を溜め池目掛けて投げると
ぱしゃりと滴をあげた箇所から波紋が広がった瞬間、波紋に添う様に、青白い光が何本も糸を引くように、広がってゆく
「わわっ凄い!凄い!何これ!綺麗」
嬉しそうにはしゃぐリオに
「ウミホタルとゆう生物です。昼間は主に砂の中に居るのですが、刺激を受けるとあの様に体内から分泌物を出し、それが海水と反応して光るみたいです、仲間に危険を知らせる為とか、求愛などの目的もあるみたいですよ」
暗くなった今、砂浜のあちらこちらにも、微弱な青い光を放っている部分が見える