第47章 海水浴Another~家康、政宗、三成~
「足りねえ、全く足りねえ」
砂浜の上、胡座をかいて座る政宗が、不満げな顔をしてぶつぶつとそう言って居る。
政宗の横に座り手拭いで汗を拭きつつ、ちらりとその姿を見るも、無視しようと決めたのか、ふいっと視線を外した家康
「おーい、家康、聞けよ。そこは何が足りないんですか?って、普通聞く所じゃねぇか?」
問いかける政宗に
「めんどくさそうだから、聞いてないんです、どうせ無視してても、勝手に話を進めるんでしょ、政宗さんの事だから」
ふうっと、家康が溜め息をつけば
「家康様は本当に政宗様の事を良くご存知なのですね、お二人は本当に仲が宜しいかと.....」
政宗の向こう側から、声が飛んでくる
「仲良くなんか無い。何時もの展開でしょいい加減学ぼうよ、三成」